クリプトン/水素混合ガスを用いるグロー放電質量分析法におけるマトリックス効果,相対感度係数とイオン化電圧との関係
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概要
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グロー放電質量分析法においては, 通常プラズマガスにArガスを用いるが, 本研究では, Arガスの代わりにKrガスに容量で0.2%の水素を添加した混合ガスを用いたときの相対感度係数を, 鉄鋼, 耐熱合金, 銅, アルミニウム, モリブデン, インジウム試料を用いて求め, マトリックスの影響, 相対感度係数とイオン化電圧との関係を調べた. その結果, 各試料間で得られた相対感度係数のばらつきはKrガス単独で得られるばらつきより大幅に小さくなり, マトリックスの影響も小さくなることを確かめた. 更に放電セルを液体窒素で冷却する方法と併用することにより, 各試料間で得られた相対感度係数の平均値と一次イオン化電圧との間に良い直線関係があることを見いだした. このことは標準試料を用いなくても定量の可能性があることを示唆していると考えられる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-01-05
著者
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