金属プローブを用いたスパークイオン源質量分析法における相対感度係数
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スパークイオン源質量分析法において,対極に金,白金,銀,タンタル,タングステン,アルミニウム細線を用いるプローブ法での相対感度係数(RSC)(Fe=1)について検討した.用いた試料は鉄鋼,銅,アルミニウム標準試料である.各プローブ法で得られたRSCの値を比較すると,プローブ間では大きな差がないこと,又プローブ法のRSCの値は通常の2本の電極でスパークさせる固体法で得られた値と良い一致を示すことが分かった.本法の精度は固体法の精度より5〜13%良くなったが,固休法同様マトリックスの影響があること,鉄鋼中のケイ素,チタンは偏析のため精度が悪くなることがあった.しかし本法は微小部の分析,精度向上に役立つことが示された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-07-05
著者
関連論文
- クリプトン/水素混合ガスを用いるグロー放電質量分析法におけるマトリックス効果,相対感度係数とイオン化電圧との関係
- 浸漬電極法を用いたグロー放電質量分析法による微量元素の分析
- 同位体希釈/スパークイオン源質量分析法によるジルカロイ中のハフニウム, スズ及びニッケルの同時定量
- 真空融解法による酸素定量におけるSi,Cr添加による酸素ブランク減少の効果
- 空試験値低減にシリコンを用いた真空融解法によるゾ-ン精製純鉄中の超微量酸素定量
- 金属プローブを用いたスパークイオン源質量分析法における相対感度係数
- 同位体希釈-スパークイオン源質量分析法による鉄及び鉄合金中の微量硫黄の定量
- 同位体希釈-スパークイオン源質量分析法による高合金鋼,耐熱合金中のタングステンの定量
- 鉄鋼のガス分析(鉄鋼分析)
- 11 鉄鋼分析