吸着濃縮及び電気伝導度検出を用いたガスクロマトグラフィーによる大気中揮発性有機ハロゲン化合物類の自動モニタリングシステム
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概要
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大気中に微量存在する揮発性有機ハロゲン化合物(VHHs)の自動分析のための方法としてボーラスボリマーを用いた吸着濃縮と電気伝導度検出を組み合わせたガスクロマトグラフシステムを試作した.大気試料は70分間おきにトラップ管に導入し, 含まれているVHHsを低温で吸着し, 次いで熱脱離してガスクロマトグラフに導入した.70分周期での長期間の連続自動分析が行えるモニタリングシステムを試作し, 測定成分はトリクロロフルオロメタン(フロン11,CFC11), 1,1,2-トリクロロトリフルオロエタン(フロン113,CFC113), ジクロロメタン, 四塩化炭素, 1,1,1-トリクロロエタン, クロロホルム, トリクロロエチレン, テトラクロロエチレンである.測定値はインテグレーターのメモリーに蓄積し, 同時に又は後でプリンター上に出力される.各成分の分離はUcon50 LB 550XとOctane/Porasil Cの組み合わせカラムにより行った.各成分の回収率はほぼ定量的であり検出下限は21の試料について0.1 ppb以下であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-07-05
著者
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