アルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウム分解/フェノールを用いる吸光光度法による水試料中の全窒素の測定
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概要
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下水, 海水の全窒素測定並びに河川水の窒素含有量測定に, 前回, 改良・開発したフェノールを用いる可視吸光光度法による亜硝酸性及び硝酸性窒素の定量方法を, アルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウム分解後の水試料中の硝酸イオン定量法として導入した各種試料に応用したところ, 従来の方法, 特に紫外線吸光光度法と比較して, 次のような有用な面も有している. 下水の全窒素測定には, 220nmを測定する簡易な紫外線吸光光度法が普及している. しかし, 下水の維持管理には, 視覚的に判定可能な面も重要であり, この可視吸光光度測定法は, 可視部領域近くの380nmにおける吸光度を測定するため, 下水の維持管理に意義深いと考える. 海水の全窒素測定を紫外線吸光光度法で行うと, 海水中の臭素イオンの紫外部における吸収が妨害する. そこで海水の全窒素測定にもこの測定法を改良し, 応用してみた. また, 工場排水は処理・希釈されて河川に放流されるが, その河川水にも応用した, 定量範囲, 検出下限は紫外線吸光光度法と同程度であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2001-07-05
著者
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