誘導結合プラズマ発光分析法における高感度化及び高機能化
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概要
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誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)は安定した励起源と操作性を持つため原子発光分析法の中で最も多く使用されている. しかし, 高い分析性能を得るために一層の高感度化及び高機能化が要求されている. 感度の改善には超音波ネブライザー(USN)や電気加熱気化法(ETV)等が適用されているが, 効果的なプラズマ観測法でないために改善に限界が見られ, 観測法等を変えて検討する必要がある. 一方, 機能を補完するための方法として試料の前処理操作(溶解, 分離, 濃縮等)が行われる. これらの操作は煩雑だけでなく, 多くの時間を要するため, 系統的誤差を生じやすい. そこで迅速化及び省力化された高精度な分析法が必要となる. 本研究では, 高感度化に対し, 軸方向観測法が行えるように装置の一部を改造して高感度化を図るとともに分析性能について検討した. また, 機能を補完する方法に変えて高機能化されたシステムの適用によって, 希土類元素(REE)試料中の微量REEsを直接定量する方法の確立について, 及び金属固体試料中の多元素を直接定量する方法の確立について検討した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-04-05
著者
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