高分子分析のための冷凍試料粉砕機の開発
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概要
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開発した冷凍粉砕機は, 試料容器に試料と粉砕用の球を入れ, その試料容器全体を液体窒素内に設置した状態で, それを上下に往復運動させることによって球を上下させ, 試料を粉砕することができる. 球の材質, 粉砕を開始するまでの予備冷却時間及び粉砕時間を検討した結果, 球にはタングステンカーバイド製のものを使用して, 10分間の予備冷却後10分間粉砕することによって, 1.5gの各種高分子試料を平均粒径が100から150μmの範囲の粒子径に粉砕することができる. 高分子試料を冷凍粉砕することによって, 高密度ポリエチレン中に含まれる添加剤の溶媒抽出効率が3.5倍向上し, 同様にこの試料中に含まれる揮発性低分子化合物の熱抽出効率も約2.6倍向上した. また, 加硫ゴムとKBrを同時に冷凍粉砕した後に錠剤を作製すれば, 透過法によりIR測定が可能であることが判明した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-07-05
著者
-
六車 進
日本分析工業(株)大阪営業所分析室
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大栗 直毅
日本分析工業(株)研究所
-
原島 直人
日本分析工業(株)研究所
-
内野 滋巳
日本分析工業(株)研究所
-
木地 實夫
鳥取大学工学部物質工学科
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木地 実夫
鳥取大学工学部物質工学科
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大栗 直毅
日本分析工業
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