チアカリックスアレーン修飾均一径ポリマー粒子の調製とその特性解析
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概要
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チアカリックスアレーンを導入した充填剤を調製し,液体クロマトグラフィーを用いて評価を行った.チアカリックスアレーンは4つ以上のp-アルキルフェノールを硫黄で架橋した環状化合物である.本研究では二段階膨潤重合法で調製した均一径ポリマー粒子の表面にカルボニル基を導入し,そこヘスペーサーを結合させたチアカリックスアレーンを修飾した.評偏にはアルキルベンゼンとキシレン,クレゾール,ベンゼンジオールの各位置異性体、そしてカテコール骨格を持つカテコールアミンを用いた.各位置異性体との比較により,チアカリックスアレーンを導入した充填剤は,カテコールに対し,逆相条件下でより疎水性の大きなo-キシレンよりも大きな保持を示した.カテコールアミンに対してもカテコール同様,選択的な保持を示した.このことからチアカリックスアレーンを導入した充填剤は近接して水酸基をもつ化合物の分離に有用であることが示唆された.
- 2004-10-05
著者
-
田中 信男
京都工芸繊維大学環境科学センター
-
細矢 憲
京都工芸繊維大学繊維学部
-
細矢 憲
Graduate School Of Environmental Studies Tohoku University
-
細矢 憲
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
-
平 夏樹
京都工芸繊維大学繊維学部
-
田中 信男
京都工繊大 大学院工芸科学研究科
-
田中 信男
京都工芸繊維大学
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