トリス(2,2'-ビピリジル)ルテニウム錯イオンの化学発光を利用したチウラムとその類似物質の検出
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概要
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Tris (2,2'-bipyridyl) ruthenium (III) complex ionを発光試薬として用いたHPLCによるtetramethylthiuram disumde (TMTD)の検出を行った.サンプルを分離カラム(Chromolith Performance RP-18e)に注入し,溶出させ,発光試薬と混合し,化学発光検出器で発光強度を測定した.TMTDの検出限界は0.15pmol (S/N=3)で,注入量とピーク面積の間に0.6〜20pmolの範囲で直線性が見られた.この化学発光法で用いられている溶媒中の水がバックグラウンドを高めていることを証明した.溶媒系から水分を排除した非水溶液系化学発光法で測定を行ったところ,TMTDの検出感度は3〜5倍改善された.また,TMTDに類似した物質であるチオ尿素やテオアセトアミドなどの発光も確認された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-09-05
著者
-
山崎 重雄
岡山理科大学理学部基礎理学科
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齊藤 惠逸
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間環境学専攻
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齋藤 惠逸
神戸大学発達科学部
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齊藤 惠逸
神戸大学発達科学部
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新名 伸光
岡山理科大学理学部
-
児玉谷 仁
神戸大学発達科学部
-
児玉谷 仁
鹿児島大学大学院理工学研究科地球環境科学専攻
-
新名 伸光
岡山理科大学
-
山崎 重雄
岡山理大・理
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