界面活性剤を含まないブロムクレゾールグリーン溶液及びブロムクレゾールパープル溶液を発色試薬として用いる血清アルブミン定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Various detergents have been used in the dye-binding method for the determination of human serum albumin to prevent precipitation of the serum protein. However. There is prob1em that some detergents contained in the color reagent cause water pollution. Thus, the author studied the dye-binding method for determining human serum albumin using a Bromocresol Green (BCG) solution and a Bromocresol Purple (BCP) solution containing no detergent as a color reagent. The precipitation of serum protein occurred in the pH range of 3.8 to 4.2 for BCG, and 4.2 to 4.6 for BCP. Thus, pH 3.4 and pH 5.2 were selected for the pH of the BCG and BCP color reagents, respectively. In measuring a number of patients' sera, the precipitaion of serum protein was not observed at all in both BCG and BCP color reagents containing no detergent. The measurement values obtained by the proposed BCG method correlated very well with those by the conventional BCG method (r = 0.997, y = 0.983x - 0.807, n = 90) and the conventional BCP method (r = 0.984, y = 0.849x + 5.57, n = 90). The measurement values obtained by the proposed BCP method correlated well with those by the conventional BCP method (r = 0.961, y = 0.809x + 7.55, n = 90) and the conventional BCG method (r = 0.948, y = 0.913x + 2.39, n = 90). The mean values of the proposed BCG and BCP methods and the conventional BCG and BCP methods were 36.6, 37.2, 38.1 and 36.6 g/l, respectively.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-04-05
著者
関連論文
- 試験紙法による尿蛋白質定性検査へのクレアチニンの影響の特性
- 試験紙法による尿タンパク質定性検査におけるpH変化による測定誤差
- 吸光度増加測定に基づく色素結合法による血清アルブミン定量のpH範囲
- 緩衝溶液の種類と蛋白誤差に基づく色素結合法の発色強度との関係
- 吸光度減少測定による色素結合法を用いる血清アルブミン定量における無機塩の影響
- 蛋白誤差に基づく色素結合法における検出感度と緩衝溶液濃度との関係
- 色素結合法における蛋白誤差への共存イオンの関与に関する研究 : 化学平衡論と実験による解析
- pH指示薬の蛋白誤差に基づく色素結合法における界面活性剤添加の意義
- 市販ブロムクレゾールグリーン試薬におけるヒトアルブミンとウシアルブミンの発色比に関する化学平衡論的解析
- 吸光度低下度の測定に基づく色素結合法による血清アルブミン定量法の特性に関する化学平衡論的考察
- 緩衝溶液pHの実測値から見たクエン酸の解離指数値に関する検討
- ブムロクレゾールパープルの蛋白誤差の化学特性に関する検討 : 蛋白誤差の化学平衡からみたヒトアルブミンとウシアルブミン間に著しい反応差を引き起こす要因
- 酸解離指数が大きいpH指示薬のヒト血清アルブミンとの反応及びその血清アルブミン定量への応用
- 蛋白誤差を示すpH指示薬がヒト血清アルブミンと反応する限界pHに関する検討 : 理論および実験による解析
- 界面活性剤を含まないブロムクレゾールグリーン溶液及びブロムクレゾールパープル溶液を発色試薬として用いる血清アルブミン定量法
- スルホンフタレイン系pH指示薬の蛋白誤差の化学特性に関する検討 : 色素結合法の化学平衡論による理論解析結果と実測結果との比較
- 血清ビリルビンの化学変化に関する分光学的検討 : 低pH領域と高pH領域における化学変化の差異
- p-ニトロベンズアルデヒド法とブロモクレゾールグリーン法を組み合わせた血清アルブミン/グロブリン比の測定法に関する検討
- クロロホルムに溶解したビリルビンIXαの冷蔵保存下における安定性
- p-ニトロベンズアルデヒドを発色試薬とする光依存性発色反応による血清総グロブリン濃度の定量
- 市販ビリベルジンの化学特性に関する検討
- 試験紙法による尿蛋白質定性検査における検出系pHの変動成分およびその発色への影響
- 蛋白誤差による発色反応を用いる色素結合法の界面活性剤存在下における反応様式
- 蛋白誤差による発色反応を用いる色素結合法における吸光度増加が起こる上限pH
- 試験紙法による尿比重測定における蛋白質の干渉機構 : 実験および化学平衡に基づく計算による解析
- 試験紙法による尿蛋白質定性検査におけるカルシウムおよびマグネシウムイオンの影響
- 電子スピン共鳴法により観測した植物葉中のフリーラジカル量に関する検討
- 血清ビリルビン代用物質としてのジタウロビリルビンの化学特性
- トリトンX-100を含むスルホサリチル酸溶液を沈殿剤とする血清γ-グロブリン濃度のスクリーニング法
- 電子スピン共鳴法により観測した植物葉中の2価マンガン量に関する植物間の比較
- 試験紙法による尿pH測定のタンパク誤差に関する理論的解析
- 蛋白誤差による色素結合法が適用できる上限pHと試薬処方との関係
- Notes on Protein Error Trend in pH Test Strips