固体NMR法による[M(H_2O)_6][AB_6]結晶における分子及び電子スピンのダイナミクスの研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
固体NMR法は,物質中の分子やイオンの静的・動的局所構造や常磁性イオンの電子スピンのダイナミクスを調べるのに有効な手法である.本研究では,反磁性化合物と常磁性化合物及び変調構造を有する化合物のNMR解析を可能にし,一般式[M(H_2O)_6][AB_6] (M = Mg^<2+>, Mn^<2+>, Fe^<2+>, Co^<2+>, Ni^<2+>; AB_6 = PtCl_6, SiF_6)で表される一連の化合物について,固体NMR法によりH_2O分子や[M(H_2O)_6]^<2+>イオンの静的・動的局所構造及び常磁性M^<2+>イオンの電子スピンのダイナミクスを調べた.分子運動と構造相転移との相関や[M(H_2O)_6]^<2+>イオンの構造と運動性との相関を明らかにした.[M(H_2O)_6]^<2+>イオンのdynamic disorder構造や変調構造も解析された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-03-05
著者
-
飯島 隆広
金沢大学理学部化学科:(現)独立行政法人物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所
-
水野 元博
金沢大学理学部化学科
-
須原 正彦
金沢大学理学部化学科
-
遠藤 一央
金沢大学理学部化学科
-
遠藤 一央
金沢大学理学部
-
須原 正彦
金沢大理
関連論文
- 固体NMR法による[M(H_2O)_6][AB_6]結晶における分子及び電子スピンのダイナミクスの研究
- 5a-X-2 ESRによる誘電体の一軸性応力(圧力及び張力)効果の測定
- 2p-D-9 K_2SeO_4の整合-不整合相転移の研究
- 2p-KN-10 ESRによる硫安系強誘電体の不整合相の研究
- 12p-A-1 多目的ESR試料共振器による結晶中のソリトンの研究
- 1a-J-11 [N(CD_3)_4]_2ZnCl_4:Mn^のESR II
- TOF-SIMSによりポリメタクリル酸メチル(PMMA)表面から得られた二次イオン強度の解析
- 計算化学と分析 : 分子軌道計算による理論スペクトル
- TOF-SIMS, Q-SIMS, XPSによるイオン照射に伴う有機材料表面の状態変化の解析
- 2a-SC-2 ESRスペクトルに対するDISCOMMENSURATIONの効果