銀イオン選択性電極による卵アルブミンの定量
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概要
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たん白質が重金属イオンと反応する性質を利用して銀イオン選択性電極によるたん白質(卵アルブミン)の定量を試みた. 銀イオンとアルブミンが共存する場合に電極が平衡電位に達するまでの時間(応答時間)は卵アルブミン濃度が増大するにつれて延長し,ぽぽ直線的変化を示した. 約10^<-4>M硝酸銀溶液を用いpH8.7のとき,t_r(s)=3.80C_<alb>(mg dm^<-3>)十20:(C_<alb>=0〜200mg dm^<-3>)の関係が得られた. pH8.7のとき,各銀イオン濃度に対する電位-アルブミン濃度の関係を求め,銀イオン濃度(モル濃度)と感度S[=△E/△C_<alb>(mV/mg dm^<-3>)]の関係を調べたところ,logS〓-0.7_0log[Ag^+]-3.5_3(C_<alb>=O〜200mg dm^<-3>)の関係が得られた. イオン強度(μ=O.90)と硝酸銀濃度を一定として各pHについて電位-アルブミン濃度の関係を調べた. その結果,pH依存性の大なることが分かった. 銀イオンの吸着がシステイン残基中のチオール基のみによると考えて計算すると実際のたん白量の約3倍も必要となり,チオール基以外の官能基の寄与の大なることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-05-05
著者
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河野 賢太郎
九州工業大学工学部環境工学科
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河野 賢太郎
九州工業大学工学部
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吉永 鉄大郎
九州工業大学工学部環境工学教室
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谷村 俊史
九州工業大学環境工学科
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吉永 鉄大郎
九州工大 工
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吉永 鉄大郎
九州工業大学工学部
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