ジフェニルカルバゾン法による微量塩化物イオン定量法の改良
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概要
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微量(1ppm以下)の塩化物イオンの間接吸光光度定量法であるジフェニルカルバゾン法は優れた方法ではあるが,再現性に問題があるため,それについて基礎的研究を行った.その結果,液温を一定に保ち,十分な遮光下で,水銀混合試薬として硝酸水銀(II)(1.0×10^<-4>M)+臭化水銀(II)(0.5×10^<-4>M)の1×10^<-2>M硝酸溶液を2ml用い(試料溶液10ml),ベンゼン10mlを抽出試薬として加え,次いでジフェニルカルバゾン試薬(DC試薬,ジフェニルカルバゾンとジフェニルカルバジドの等モル混合物)0.05gを100mlエタノールに溶解したもの2mlを加え,振り混ぜ速度と時間を一定とし,振り混ぜ前後の放置時間にも注意して溶媒抽出を行えば,再現性と直線性の良好な検量線が得られることが分かった.特にDC試薬についてはジフェニルカルバゾンとジフェニルカルバジドの含有率が各各50〜70%及び50〜30%の範囲にあるものが望ましい.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-02-05
著者
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