塩化パラジウムとp-ニトロソ-N,N-ジエチルアニリンを利用した含硫黄有機リン系殺虫剤の比色定量
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概要
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既報におけるジチオリン酸系殺虫剤の定量法を一部改良し,更に2種類に適用し,モノチオリン酸系への利用を検討した.各殺虫剤は(0.35〜3.5)μg/mlで直線関係にあり,殺虫剤に対する見掛けのモル吸光係数は(6.9×10^4〜1.0×10^5)/mol cm,分析精度はc.v.=(1.0〜3.1)%であった.牛乳へ添加した(10〜20)ppmのマラチオンの回収実験を行い,実用面への道を開いた.発色機構について検討しジチオリン酸系では殺虫剤-バラジウム-p-ニトロソ-N,N-ジエチルアニリンからなる混合錯体,モノチオリン酸系ではPd[(C_2H_5)_2N-C_6H_4NO]Cl_2の生成に基づくものと推定した.
- 公益社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-05-05
著者
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