端末利用上の通信品質を評価する管理システム

概要

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今後のイントラネットにおけるネットワーク管理は, モバイルコンピューティング・動画通信の普及により, 管理方法および管理対象に対する新たな要求が想定される。従来は有線によるデータ転送中心の利用形態であった。今後は, 無線区間を含むネットワークとして次世代無線LAN (MMAC), 衛星利用網の他, 次世代公衆移動網(IMT-2000)などが計画されており, また次世代動画通信としてMPEG-4の動画符号標準化作業が行われ, さらにネットワーク端末は, プロトコルをソフトウェアで処理し, 一台の端末で多種のプロトコルに対応する端末や, マルチモード端末が今後増加すると考えられる。このような将来状況においては, プロトコルの種類が増加すると共に, 送受信端の双方でプロトコルを選択する自由度が大きくなり, 最適利用のためのプロトコルの管理が重要になると考えられる。特に無線区間を経由した通信品質は, その場で評価する必要がある。そこで本稿では, プロトコルによる通信品質を端末利用上で評価し, 最適なプロトコルの選択を支援する管理システムの構成・機能について考察する。
社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24