ソフトウェア流通方式に関する一考察
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概要
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ソフトウェアの配布・課金の方式としては, (1) 無料配布, (2) 売り切り, (3) 使用量課金, の3つの方式か考えられる。(1)の例としては, 使用期間や使用目的を限定したインターネットでのダウンロードなどかある。(2)の例としては, パッケージ販売や, 暗号化したソフトウェアをCD-ROM等で配布し復号鍵をインターネット等で販売するシステムなどかある。(3)の例としては, 森らによりソフトウェア等の使用量に対して課金を行う超流通方式が提案され, 超流通方式を実現する研究か続けられている。超流通方式の特徴の1つは, 超流通専用ハードウェアをソフトウェア実行環境に設置し, ソフトウェア使用記録の作成・管理を行うことであるが, この専用ハードウェアの必要性が超流通方式の普及を阻害する要因の1つと考えられる。本論文では, 専用ハードウェアを用いず, ソフトウェアのみにより, 不正使用の攻撃に対してある程度の耐性を持つソフトウェア使用量課金を実現する方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24