被服の着装形状シミュレーションシステムの開発
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概要
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ファッションイメージを表現する方法として、スタイル画が広く用いられている。スタイル画に表現されたモチーフは、2次元の型紙に製図され、生地の選択、裁断・縫製の工程を経て、人体に着用されることによって立体化される。衣服の着装形状は、主に2次元平面に定義された型紙と用いる布地の力学特性、及び、それを着用する人体形状の三者によって決まるものであると考えられる。これまでのアパレル分野のCAD研究は、主に型紙の自動生成システム開発に関連して、スタイル画、素材の力学特性を論議したするものが多く、衣服の身体フィットネスやデザイン選択など、デザイナーや着用する側の関心から衣服の立体構成や着装状態を論議した研究は、まだ極めて少ない.本研究は、2次元平面に定義した型紙データと3次元人体データとの合成から、着装したときの形状と3次元挙動をシミュレートするコンピュータグラフィックスシステムの構築をめざしたものである。まず、比較的変形の少ないスカートを表現対象にして、変形応力を特定化した近似を試みた.生成した画像は、ファッションイメージを表現するに十分リアルなものである。システムの概要とイメージ生成法について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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宇田 紀之
三重大学・ 情報処理センター
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鶴岡 信治
三重大学 工学部 電気電子工学科
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木村 文隆
三重大学 工学部
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宇田 紀之
三重大学 工学部 電子工学科
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三宅 康二
三重大学 工学部 電子工学科
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