コンピュータネットワーク上のフロー制御と適切なフロー配分

概要

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従来、コンピュータネットワーク上のルーチングとフロー制御とは別々の問題として扱われ、ルーチングアルゴリズムとフロー制御スキーマとは独立に設計されてきた。フロー制御スキーマの一つの評価目標となっているスループット問題とルーチングアルゴリズムの評価目標であるディレー特性とは相反する問題であるので、その間のバランスを調節する役割を果たせるものが必要となる。これらの問題を解決するために、一つの方法として、両者を結びつけて統合的に処理することが考えられる。つまり、フロー制御とルーチング制御を統合することにより、許容範囲内で適当な調節を行い、許容範囲内のパスが存在しているだけパッケージを受け取り、許容範囲内でスループットをできる限り最大にする。本文ではネットワークの状況のランダム変動に適応するをも含めて、TTLA(Two Teacher Learning Automata)を用いた学習機能を持つ分散型FRA(Flow Routing Algorithm)を提案し、その可能性について検討する。
1989-03-15