ソート及びハッシュジョインの並列処理
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概要
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我々は,関係データベース処理をマルチプロセッサ上で高速に実行することを考えている.しかし,ソートやジョイン等は,通信負荷が高いため台数効果を出し難い処理である.多くの場合,通信負荷を減らすためには何らかのクラスタリング技法が用いられ,大量の通信を行うプロセス同士は近いプロセッサに割り振られる.しかし,プロセスのクラスタリングは通信のクラスタリングを招き,特定のリンクが輻輳し他のリンクは遊んでいるということになりがちである.我々は,通信オーバヘッドをデクラスタリングによって抑えようと考えている.通信の負荷を均等にネットワーク内に分散し遊んでいるリンクをなくすことで,通信資源待ちの時間を減らすことができる.又,予め,ネットワーク全体に渡って一様な通信が起きることが分かっていれば.プリスケジュールによりアービトレーションの時間も減らすことができる.既に,我々は,この考え方に沿ったネットワークとしてドラゴンネットと呼ぶ超立方体形ネットワークを提案した.我々は,ソート及びハッシュジョインの並列処理にドラゴンネットを適用し良好な結果を得たので報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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