文書断片の構造を変換して移動する SGML 文書編集方式
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概要
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CALS を実現するためには, 電子文書を可能な限り広い範囲で交換し, その電子文書が電子的に再利用可能になっていることが望ましい. CALS 技術研究組合では, 特定の文書処理環境及び業種に依存しない電子文書を記述し交換するため, SGML を採用し, NCALS 文字符号系[2]及び NCALS はん用 DTD[1][3]を開発した. NCALS はん用 DTD は, 章及び節というような, 伝統的に技術文書で使われている要素を定義し, 正式な技術文書が記述できるように構成している. NCALS はん用 DTD に適合した SGML 文書を編集するには, 通常, はん用の SGML 文書編集系に NCALS はん用 DTD を組み込んで使用する. この場合, NCALS はん用 DTD が主として文書交換を目的として開発されているため, 同じような文書構造を記述するのに幾つかの選択枝が存在する. 文書の作成者は, ある文書断片を選択枝の一つを用いて作成し, 後で他の選択枝に変更する必要がある場合が多い. 通常,ある文書断片は, 階層構造が同じでも, 異なる要素名を必要とする位置に移動することができにくいという問題がある. ここでは, NCALS はん用 DTD の文書実体を編集する作業を改善するために検討されている技術開発のうち, 特に文書構造の自動変換に係わる SGML 文書編集方式について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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