自然言語仕様書からのソフトウェア自動作成システムの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソフトウェア開発におけるCASEツールとして、状態遷移図を利用し仕様を記述するシステムが多く提案され実用化されている。状態遷移図を用いて仕様を記述するシステムには、状態遷移図の記法に慣れないと理解・記述しにくく修正にも時間がかかるという問題点や、部品化しづらいため状態遷移図の再利用が難しいという問題点がある。そこで、我々は自然言語仕様書より状態遷移図を自動生成し、生成した状態遷移図を用いてソフトウェアを作成するシステムを提案し、研究開発を行っている。自然言語で記述された仕様書は、状態遷移図と比較して、多くの人が容易に理解でき、保守や再利用が容易に行えるという利点を持っている。また、自然言語仕様書より状態遷移図を作成することで、仕様書とソフトウェアの一致性を保つことができる点も大きな利点である。今回、既に製品化されている冷蔵庫を対象に、自然言語仕様書を作成し、本システムを用いてソフトウェアを自動生成する実験を行った。ソフトウェア生成の途中の段階で生成される状態遷移図に関しては、仕様を直接記述した従来の状態遷移図とほぼ同等の大きさのものを自動生成することができたら最終的に生成されたソフトウェアは、実機上で正常に動作した。ここでは本システムの概要及びソフトウェア自動生成の実験結果について報告する。
- 1997-03-12
著者
-
池田 朋男
(株)東芝関西研究所
-
田中 克己
(株)東芝関西研究所
-
出口 豊
(株)東芝関西研究所
-
岸本 卓也
東芝ave(株) Ha開発事業所
-
出口 豊
(株)東芝 関西研究所
-
田中 克己
(株)東芝iバリュークリエーション社
-
田中 克己
(株)東芝総合研究所
-
田中 克己
(株)東芝
関連論文
- マルチモーダル秘書エージェントシステムの開発
- コモンHIサービス環境の開発
- エージェントによるリアルタイムインタラクションを活用した視線入力インタフェース
- 経済学的効用モデルに基づく買い手選好情報の獲得と利用手法の提案(特集●社会・経済におけるマルチエージェント)
- 入力モダリティの多様化とその統合・利用について(マルチモーダルIF (1),「マルチモーダルと音声HI」およびヒューマンインタフェース/音声言語情報処理一般)
- 入力モダリティの多様化とその統合・利用について
- 視線・音声入力に基づくマルチモーダル・ショートカット機能の提案・試作と評価
- 自然言語仕様書からのソフトウェア自動作成システムの開発
- 自然言語仕様書に基づくソフトウエア開発支援システム : 仕様文解析部における複合名詞の解析
- 自然言語仕様書に基づくソフトウェア開発支援システム : システム構成とプログラム合成手法
- 自然言語による仕様記述支援システム : 仕様書作成過程の分析
- 既存目的言語文書からの訳語の自動学習方式
- 文書全体の情報を利用した翻訳方式
- ATMSベースのマルチモーダル入力統合方式を用いたインタフェースエージェントシステム
- 音声入出力、タッチジェスチャ入力、およびエージェントCG出力を持つマルチモーダル対話試作システム
- 知識の自由探訪を支援する対話的インタフェース