自然言語仕様書に基づくソフトウェア開発支援システム : システム構成とプログラム合成手法
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概要
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ソフトウェア開発の再上流工程においては自然言語仕様書が用いられるのが一般的であるが、自然言語仕様書をその後の工程に利用することは困難である。その最大の原因としては、次の2点が指摘されている。・自然言語文の持つ曖昧さ(意味の多義性)・自然言語文書の持つ断片性(文間の関係の不明確さ)筆者らはマイコン制御用プログラムを対象として、自然言語仕様書を再上流としたソフトウェア開発支援システムを開発している。ここでは、文の曖昧性については、対象分野で用いられる文表現のモデルを定義し、仕様文を解析することによりモデルに基づいた文の曖昧性・適切さの判定を行ない、必要に応じて修正のためのガイドを行なうことにより、モデルに適合した仕様書の作成を支援するシステムの研究を行なっている。自然言語文書の持つ断片性(文が断片的に記述されており、その間の関係が明示されていない)については、解析した文を実行可能表現に変換する際の問題となる。今回、制御分野で広く用いられている、状態遷移表現に基づく実行可能仕様を生成することを目的として、プログラム自動生成のための基本方式を提案する。
- 1994-03-07
著者
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池田 朋男
(株)東芝関西研究所
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田中 克己
(株)東芝関西研究所
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出口 豊
(株)東芝関西研究所
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出口 豊
(株)東芝 関西研究所
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田中 克己
(株)東芝iバリュークリエーション社
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田中 克己
(株)東芝総合研究所
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田中 克己
(株)東芝
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