品質考慮型生産性評価モデルの提案 : 全ソフトウェアライフサイクルを通じた生産性評価法
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概要
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開発完了時の生産性評価メトリックスには,開発稼働(人年)当たりの開発規模(NCSL:Non-Comment-source-line)がある。しかし,このメトリックスには,開発の後続工程である保守工程の稼働を決定づける品質が考慮されておらず,品質の悪いプログラムと良いプログラムとが,開発の規模や稼働が同一の場合,両者の生産性は全く同じになってしまうという問題がある。本論文では,保守工程の作業内容を分析し,品質に係わる作業を抽出し,当該作業を含めた生産性評価モデルを提案する。また,2,3の適用例から,従来の生産性評価方法の無効性の実例を示し,改めて,開発完了時に残留欠陥数を予測して,生産性を評価することが重要であることを示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28