EDR概念関係表現からの英語生成
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概要
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EDRでは、辞書の完全性を期するために、EDR辞書を用いた数種類の実証評価システムを作成している。以下は実証システムの1つである日英機械翻訳の構想である。本システムは、EDRが辞書開発のための基礎データとして収集した大規模なコーバス(EDRコーバス)から実例ベースを作成し、これを日本語解析と英語生成とで共有し、処理を行なうという実例ベース翻訳システムをめざしており、実例ベースの構成やその利用方法などは、日本語解析と基本的に共通にする予定である。翻訳方式としては中間言語方式を採用する。本稿では、本システムの英語生成部について述べる。従来、英語生成の方法としては、ルールを用いた生成システムが多いことが報告されている。また、ルールを用いない生成システムとしては、実例ベースの翻訳システムがある。ルールベースの翻訳システムでは大量のルールを人手で作成する必要があるため、我々は、EDRコーバスから作成した実例ベースを用いて生成を行なうことにより、ルール作成のボトルネックを解消しようと考えている。本稿では、コーバスから予め取り出した事例を用いて中間言語から係り受け表現を生成する方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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安原 宏
沖電気工業株式会社マルチメディア研究所
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崔 進
(株)日本電子化辞書研究所
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小松 英二
沖電気工業株式会社マルチメディア研究所
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安原 宏
(株)日本電子化辞書研究所
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小松 英二
(株)日本電子化辞書研究所
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