情報処理分野専門用語概念体系の開発
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概要
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日本電子化辞書研究所(以下、EDRと略す)の概念体系は、概念間の上位下位関係を与えるものであり、概念間の類似性を判断する基礎情報になるものである。本稿では、EDR概念体系の開発方針に基づき、EDR情報処理分野専門用語の語義を対象に、半自動的に体系化する方法について述べる。体系化は類似概念のグループ化とそのグループ毎への上位概念の設定という二つの作業からなる。専門用語の多くは、複合語であり、かつ、単語義である。日本語の複合語の多くは、右端の構成語が、代表概念を担っている。始めからすべての専門用語を相手にするのは困難であるので、基本となる用語(項目語)をもとにした体系作成法がある。これと同様に、われわれは、日本語専門用語のほとんどに対して項目語が右端にくることに着目し、以下の手順で体系化作業を行なった。1)構成語の逆ソートにより下位部分木を作成する2)非複合語専門用語および複合語専門用語の右端構成語から上位体系構築用代表概念を選択する3)代表概念に基づき上位体系を構築する4)個々の部分木と上位体系を結合し、体系化する以下、2節は下位部分木の作成、3節は代表概念の選択、4節は代表概念に基づいた上位体系の構築、5節はEDR基本語概念体系と専門用語概念体系の統合について説明する。
- 1993-09-27
著者
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