空間情報に対する透視型オーバレイ表示方法の開発

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昨今、種々の地図情報のディジタル化が進んでいる。これにより、ディジタル地図を計算機上で表示する際に、情報を恣意的に選択表示することが可能となり、例えば次のようなニーズが出てきた。・ラスタとベクトルなど異なる地図のオーバレイ表示・ディジタル地図におけるシミュレーション結果のオーバレイ表示・ディジタル住宅地図上への強調マスキング表示ラスタとベクトルの異なる地図を表示する従来の方法は、画面上のフレームメモリの切り替え表示などを行っており、同時に同一領域を確認できない問題がある。この問題を解決するには、基本的に複数の空間情報を同一画面上で表示する機能が必要といえる。そこで本稿では、マンマシン技術の開発に関し、複数の空間情報を同一画面上に効果的に表示する空間情報の統合表示技術の検討を行ったので報告する。統合表示技術とは、例えばラスタ型の地図にベクトル型の地図を重ねて表示するものであり、観察者が注視する情報は模擬的に焦点を合わせ、他は背景として透視的に表示する技術である。さらに、統合表示技術の有効性を確認するために、注視すべき情報と背景とする情報を調整する機能をもつ透視型オーバレイ表示方法を開発し、機能評価を行ったので、あわせて報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

空間情報に対する透視型オーバレイ表示方法の開発

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