PCサーバ向け「ハイブリットRAID」の開発(3) : 可変長セグメントを用いたキャッシュ管理方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」は、RAID制御、キャッシュ管理等をソフトウェア(デバイスドライバ)によってPC本体のCPUを用いて行い、パリティ生成等をアクセラレータハートで行う。またデバイスドライバでPCの主メモリの一部を確保しキャッシュとして使用する。このキャッシュの管理方式において、メモリ領域の管理単位(セグメント)を可変長とした。可変長セグメント方式の採用により、キャッシュとしてのメモリ領域を100%有効に使用することができる。ハイブリッドRAIDで採用しているディレイドパリティ生成方式はキャッシュにパリティを格納して、RAID5のライト性能を向上させる。このライト性能向上の効果は、キャッシュのヒット率が高いほど大きい。一般には高いキャッシュヒット率を得るためには、大きな容量のキャッシュが必要となる。しかしハイブリッドRAIDではPOの主メモリの一部をキャッシュとして割り当てて使用するため、大容量のキャッシュを持つことは期待できない。そのため高々数MBのメモリ領域でもキャッシュとして有効に使用できる方式が必要となった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
-
松並 直人
(株)日立製作所システム開発研究所
-
兼田 泰典
(株)日立製作所システム開発研究所
-
大枝 高
(株)日立製作所システム開発研究所
-
八木沢 育哉
(株)日立製作所 システム開発研究所
-
荒川 敬史
(株)日立製作所 システム開発研究所
-
荒川 敬史
(株)日立製作所システム開発研究所
-
八木沢 育哉
(株)日立製作所raidシステム事業部
関連論文
- 大規模集約型ストレージシステムにおけるボリュームの性能排他を実現するハードディスク装置の性能分割制御方式の提案とシーケンシャルアクセス特性の評価(計算機システム)
- L-002 大規模ストレージシステム向けのボリューム設計方法の提案(L分野:ネットワーク・セキュリティ)
- C_014 仮想ストレージ向け性能管理方法の提案(C分野:ハードウェア)
- L-006 CIMのヒントに基づくストレージシステムのDLCM支援機能の研究(L分野:ネットワークコンピューティング)
- L-005 CIMのヒントを活用したストレージシステムのデータコピー構築支援機能の研究(L分野:ネットワークコンピューティング)
- ストレージシステム技術の最新動向 (特集2 日立グループのストレージシステムとストレージソリューションの最新動向)
- C-013 CIM/WBEMによるリソース分割管理機能の研究(C.アーキテクチャ・ハードウェア)
- 4H-9 DVDライブラリアレイ装置の開発(2) : ソフトウェア・アーキテクチャ
- 4H-8 DVDライブラリアレイ装置の開発(1) : 開発コンセプトと信頼性に対する考察
- PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」の開発(5) : 階層PCIバス構造マルチSCSI方式
- PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」の開発(4) : CPU負荷率低減の方法
- PCサーバ向け「ハイブリットRAID」の開発(3) : 可変長セグメントを用いたキャッシュ管理方式
- PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」の開発(2) : ソフトウエアアーキテクチャとディレイドパリティ生成方式
- PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」の開発(1) : アーキテクチャ
- Strage Area Network(SAN)の展開
- 4H-5 高性能サーバ向けディスクアレイ「DF400」の開発(2) : I/O性能の予測技術
- 4H-4 高性能サーバ向けディスクアレイ「DF400」の開発(1) : アーキテクチャと高I/O処理技術
- マルチプラットフォーム対応ディスクシステムにおけるデータ交換方式
- C-028 ATAディスク適用ストレージ向け高信頼化技術の開発(2) : データインテグリティ向上技術(C分野:アーキテクチャ・ハードウェア)
- C-027 ATAディスク適用ストレージ向け高信頼化技術の開発(1) : ATAディスク高信頼化対策(C分野:アーキテクチャ・ハードウェア)
- C_020 大規模ディザスタリカバリシステム向け非同期リモートコピーの研究(C分野:ハードウェア)
- C-004 ストレージ仮想化による仮想サーバ移行方式の検討(コンピュータシステム技術,C分野:ハードウェア・アーキテクチャ)