PCサーバ向け「ハイブリッドRAID」の開発(2) : ソフトウエアアーキテクチャとディレイドパリティ生成方式
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概要
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近年のコンピュータ市場では,PCの低価格化/高性能化が急激に進行している。この動向をふまえ,ソフトウエア制御方式をベースとし,パリティ生成等を行うアクセラレータハードを併用して,高性能・高信頼・低価格を実現したPCサーバ向け「ハイブリッドRAID」を開発した。PCサーバのCPU性能は,2〜3年で倍の速度で向上している。これに対し,磁気ディスク装置単体の性能は,アクセス速度を倍にするのに10年かかっており,今後さらにCPUとファイル系の性能差は顕著化する一方である。PCサーバにおけるファイル系のボトルネックを解消するために,磁気ディスク装置をn台並列に動作させるディスクアレイがPCサーバに標準で搭載され始めている。ディスクアレイは,磁気ディスク装置をn台並列に動作させることでn倍の性能向上が見込まれるが,信頼性は磁気ディスク装置単体に比べ1/nになる。そこで,ディスクアレイにパリティによる冗長性を持たせたRAID5が多く用いられている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
-
松並 直人
(株)日立製作所システム開発研究所
-
兼田 泰典
(株)日立製作所システム開発研究所
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大枝 高
(株)日立製作所システム開発研究所
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八木沢 育哉
(株)日立製作所 システム開発研究所
-
荒川 敬史
(株)日立製作所 システム開発研究所
-
荒川 敬史
(株)日立製作所システム開発研究所
-
八木沢 育哉
(株)日立製作所raidシステム事業部
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