認知情報を用いた教師教育システムについて
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概要
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一般に、教師が学習者に対して教授活動を行う場合、学習者の習熟度によっても異なるが、一様な学習者に対して行うと仮定すると、教師の経験の度合いによって指導方針や教授法が異なってくる。特に熟練教師と初心者教師を比較した場合では、言動・教材・板書など全ての点で何らかの指導力の差が見られることが多い。このような差の原因としては、長年の教育経験から得られた独自の教授法などが考えられる。しかし、学習者の理解状態を、従来のような問題の解答からだけではなく、学習者の認知情報からも獲得しようとする姿勢の有無も挙げられる。このような姿勢がなければ、いくら有効な教授法が存在しても、解答から推測される理解状態と真の理解状態との間で差が生じてしまい、その状況に適した指導を行うことが困難になる。初心者教師にとって、これは授業運営だけでなく、学級運営にまで影響する重要な問題である。筆者はこの点に着目し、学習者の認知情報を用いて初心者教師の授業を支援し、かつ初心者教師に対して教育を行うシステムの研究を行ってきた。本稿では、この教師教育システムと、本システムで用いられる認知情報について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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