基本機能に着目した論理検証カバレッジの一尺度
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概要
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近年、大規模論理回路に対する論理検証手法の確立が問題となっている。BDD[1] 等を用いて論理式比較を行う手法では、論理検証の完全性は保証されるが、大規模論理回路の扱いは、一般的に困難である。実際の設計においては、人手で作成した部分入力パターンを用いた論理シミュレーションが行われている。この方式では、可能な限り少ない入力パターン数で、より有効な論理検証を行うことが重要である.しかし、論理検証の完全性を評価する指標がないため、論理検証の終了判定は、設計者に委ねられているのが現状である。この問題を解決するため、適用したパターン数と未検出誤り数の関係に基づく論理検証カバレッジの尺度を提案した.しかし、回路に含まれる誤り数に対する仮定が必要な点と、実現すべき機能を考慮していない点に問題があった.本稿では、組合せ論理回路と同期式順序回路を対象として、機能記述の持つ基本機能に着目した論理検証カバレッジの一尺度を提案すると共に、このカバレッジを高めるテストパターン生成法について述べる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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