誘発電位検出能力と平均加算回数の軽減
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概要
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我々は安静時及び睡眠中の中枢神経系、循環器系の諸機能を監視するだけでなく心身状態に働きかけ処置を行い、必要に応じて担当医等にオンラインで救急通報する総合システムの開発を目指している。測定すべき生体情報のうち、意識状態を更によく調べるために最近用いられる聴性脳幹反応(ABR、図1[figure])がある。この反応はピーク潜時の再現性が高く、また意識障害、脳死の診断手法として期待されている音声刺激誘発電位である。通常ABRではS/Nを上げるため、平均加算という作業が必要である。しかし検査時間を短縮しなければならないため、できるだけ少ない加算回数で判断できなければならない。そこで、本報では加算回数と波形情報との関係に関する実験を行った。検査条件に適合するABRの標準的なピーク潜時情報を得る際の最小加算回数を決定するための実験及びその考察を行った結果をここに報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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