点の疎密性を考慮した逐次的Hough変換
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Hough変換は画像上の直線分を抽出する方法として多用されている。しかし,応用によってはHough変換には欠点がある。すなわち,画像上に長短,傾きのさまざまな直線が同時に存在するときは,それらを正確に検出することが難しい。この点に関する考察と対策が松山ら[1]や西川ら[2]によって考察されているが,本報告では,もっと直観的な解決策を提案する。ここでは,点の集合からなる画像を考察の対象とし,ディジタル画像中の値が1である画素を「黒点」,値0の画素を「白点」と呼ぶ。本報告では,画像の各画素をその連続性を反映させた順序に従って走査することが可能であると仮定し,黒点の間の疎密性を考慮した逐次的なHough変換法を提案する。実験で,多数の直線上に乗っている黒点を含む画像にこの方法を適用して,良好な結果を得ることができた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
関連論文
- 2値画像のための2サイクル方式並列型細線化アルゴリズム
- 大局的情報の利用を考慮した誤り回復構文解析の一手法
- 低速入出力制御装置を用いた計算機間結合とそのソフトウェア
- 輪郭線上の特徴点を利用したスケルトン抽出に基づく二値画像の形状分割の一手法
- 二値画像を意味のある部分に分割するための一手法
- 視覚的な構造の学習に基づくモデル獲得
- 方向指数系列の文法的処理による文字認識
- ISODATA手法を用いたカラー画像の領域分割
- 二値画像におけるモデル構造の学習
- ハフ変換を用いたカラー航空写真からの道路抽出
- 点の疎密性を考慮した逐次的Hough変換
- 逐次判定条件と並列判定条件を組み合わせた濃淡画像の細線化法
- 複数の領域分割結果に基づく対象物境界線検出