輪郭線上の特徴点を利用したスケルトン抽出に基づく二値画像の形状分割の一手法
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概要
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本研究では、文献で報告した、曲線状輪郭をもつ二値図形を、意味があると考えられる部分に分割する手法の改良を提案する。以前に報告した手法では、ラベル伝播の結果を最初に分割結果としており、いくつかの領域をまとめることによってストローク成分を抽出した。しかし、うまく領域をまとめることができず、「曲がっている」ストローク成分を抽出してしまっていた。そこで、本報告では、スケルトンの連結成分ごとに一つのストローク成分とすることでこの問題を解決した手法について述べる。形状分割・形状認識の手法は大きく二つに分けられる。一つは輪郭線の情報のみを使って行うもので、もう一つは図形を中身のつまった領域として扱うものである。これらのうち後者は形状の内部領域の分割を目的としているが、対象物を多角形に限る方法が多い。これらの研究では、形状が曲線状であっても、それを多角形近似すればよいという前提に立っていると考えられるが、その場合、適切な多角形近似をすること自体にも問題が発生する。よって、本研究では、曲線状輪郭をもつ図形をそのまま分割する手法を考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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