ウィンドウ・マネージャによるプログラム開発環境の統合
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概要
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現在、統合化されたプログラム開発環境は、数多く存在する。それらは、ある特定されたプログラム言語用のエディタ、コンパイラ、インタプリタなどが一つにまとめられており、対象とされているプログラム言語による開発には大変適したものとなっている。しかし、様々なプログラム言語に対応するためには、環境を始めから作り直さなくてはならない。一方、我々は、簡潔な記述によるプログラム開発環境の構築を目標として、属性文法評価器生成系、RieとJunを開発した。この生成系は、様々な言語用のコンパイラ・フロントエンド、インタプリタ、コード生成器などの言語処理ツールを生成することができる。これらのツールは、それぞれが独立したプログラムとして生成される。ツールを利用するには、現在のところコマンドラインでツール名をキータイプすることで行なっている(図1)。ここで、GUIを導入することで、これらのツールを統合することを試みる。これらの生成されたツールを統合化し、各種言語用プログラム開発環境を構築する場合、従来の統合化プログラム開発環境のように、一つのプログラムによって実現することも考えられる。しかし、新しい言語の仕様にわずかな変更があった場合でも統合環境をから作り直さなくてはならない。この問題を解決するには、容易に統合環境を実現するシステムが必要である。本稿では、まず生成系RieとJunによって生成されるツールの統合化とGUIの導入について説明する。次に、ウィンドウ・マネージャを中心とした統合環境実現システムについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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