競合解消戦略に基づく照合アルゴリズム(CREST)
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概要
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高速推論アルゴリズムとしてデータ駆動型照合方式があり、著名なものにreteやTREATがある。また、これらの改良型アルゴリズムも数多く提案されている。しかし、これらの提案アルゴリズムでは、再照合処理の高速化に重点をおいているため、ルールが成立する状態数が多く、しかも、競合解消戦略によって選択されたルールの実行によって前回の状態に著しい変化が生じる割当て問題や、スケジューリング問題などに対しての効果は薄かった。これらの問題の解決案としてルールを複数の群に分割し、推論対象ルール群がアクティブ状憩へ遷移したとき中間成立状態の整合をとるアルゴリズムが提案されている。しかし、このアルゴリズムも同一ルール群内の競合集合が多ければ、意味をなさない。ここで提案するアルゴリズム)(CREST)は、競合解消戦略の性質を用いて、専用の照合ネットワークの生成と競合集合の部分的絞り込みをおこなうことで、実際に実行される照合処理と算出される競合集合の量を軽減し、この問題に対処するものである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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