オブジェクト指向プロトタイピングのための視覚的支援環境 : 基本構想と支援ツール
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概要
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ソフトウェア開発の初期段階では、対象としている製品の概念的構造とその概念的動作を決定し、制約等も含めて要求仕様としてまとめていく。この段階において、実行可能な仕様を試行プログラミングによって作成し、概念構造と動作の確認や検証を行い、修正をリアルタイムに実施していくプロトタイピングが注目されている。プロトタイピングには、拡張や修正が頻繁に行われることから、概念をオブジェクトで表現し、この作業をビジュアルに支援する環境が検討されている。ビジュアルプロトタイピングとしては、アイコン化された視覚部品の組み合わせを主操作とする支援環境が提案されている。これらアイコン操作を主体にした方法は、エンドユーザを含めて容易に操作、カスタマイズできるが、新機能を持つアイコンの設計など、組合わせ操作の範囲内で実現できない場合には、何らかの(視覚)言語を用いたプログラミングを必要としている。ここで、プログラミングの熟練者の立場からビジュアルプロトタイピングを考えた場合、プログラミング(テキストまたは図式記法による)を主にして、GUIなどの直感的に作業したい部分や動作検証をアニメ表示などを用いてビジュアルに支援するのみで十分な場合も多い(LISPのような記号処理向き言語を使用している場合など)。本稿で述べるビジュアルプロトタイビング環境は、まず、具体的な支援ツールの構成について述べる。次に、基本構想のオブジェクト間の事実的、推論的関連について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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