並列計算機の結合形状評価用シミュレータ
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概要
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高速計算機に対する要求が年々高まりつつあるのは事実である。しかし、既存の逐次計算機による高速化だけではもはやその要求に答え切れなくなってきているため、当然の帰結として並列計算機に解を求めることとなる。現在のアーキテクチャ的な研究対象は単なる並列計算機ではなく、プロセッサ要素が数千台以上のいわゆる超並列計算機となっている。内部相互結合網は高い並列度で効率の良い実行を行う上では重要な要素である。そこで、この分野の研究も盛んに行われており、各種形状[1][2][3]が提案されている。結合形状やフロー制御方式など逐次計算機の場合には存在しなかった要素についての研究も行われている。並列計算機では通信遅延が全体の性能に影響を及ぼす場合がある。最近の並列計算機では通信のためのプロセッサを専用に設けることで、通信と演算のオーバーラップを行い、これにより通信遅延の隠蔽の実現している。また、アプリケーションに関しても通信と演算をオーバーラップするようにコードを書き換えれば通信遅延の隠蔽に効果がある。以上の状況を踏まえ、相互結合網に関する要素も評価できるシミュレータ[5]を作成し、通信遅延隠蔽の意味での最適化を施したアプリケーションを用い、結合形状の変化の影響を調べた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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松本 尚
日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
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松本 尚
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻:科学技術振興事業団さきがけ研究21「情報と知」領域
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松本 尚
東京大学理学部情報科学科
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平木 敬
東京大学理学部情報科学科
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武本 充治
東京大学理学部情報科学科
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