古い著作物を分析するための計算機環境 : 和歌文学を題材に
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概要
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古い著作物を計算機で扱うためにマルチレイヤ構造のマルチメディアデータモデルを提案している。ユーザインタフェースとしてのイメージデータ(筆記体の形状をそのまま保持)と計算機処理のための内部表現としてのテキストデータ(筆記体を活字に翻刻したテキスト;複数種類のテキストがレイヤーを成す)の間で各レイヤの同じ箇所を同定しお互いに情報を補完しあうことを特長とする。イメージデーターテキストデータ間のマッピングについては[l]で述べた。本論文では、古い著作物固有の特徴を考慮したマルチレイヤ構造のテキストについて述べる。また実際に和歌文学を題材として、テキストの表現方法とテキストを扱うために開発した基本的な処理ライブラリとそれらを利用した分析の例を紹介する。この環境はjperlで構築している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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