システム要求分析技法C-NAP IIと支援ツール : (I)総論
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概要
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情報システム開発において,その計画段階の重要性がますます認識されるようになってきた.基幹業務のシステム化が一巡し,多くの企業ではそれらを統合した新しいシステムの開発が行われている.このような大規模システムでは,業務の全体像をユーザ・開発者が共有することが難しく,体系的な業務分折・システム分析の方法論が求められている.このような背景から,構造化分折やデータベース指向の方法論をベースとしたワークステーションツール-いわゆる上流CASEツール-が話題になっている.しかしながら,このような方法論やツールを,現実のシステム開発の中にそのまま位置づけるには難しい問題がある.本格的な分析方法論を導入しようとしても,エンドユーザにとって難解であれば協力が得られない.また,専門の分析者が必ずしもいないことも多い.我々は,C-NAP II(Customer-Needs and systems Analysis Procedures II)というシステム化計画段階で実施する要求分折・システム分折方法論を開発し,適用を行っている.C-NAP IIの狙いは,現実の環境の中に,ソフトウェア工学の分析法を自然な形で取り込むことである.そのため,実際に行われている要求分折や業務分析の実態を調べる一方で,著名なシステム分析方法論を評価してきた.本論文では,C-NAP IIの方法論上の特長を述べ,現在開発中の支援ツールの概要を紹介する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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