ソフトウェア自動合成シェルSOFTEX/S(3) : 項書換えシステムの直接実行方式とその高速化

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項書換えシステムは関数型言語や等式仕様の実行系、また定理自動証明系などにおける重要な計算モデルとなっている。ソフトウェア自動合成シェルSOFTEX/Sは、プログラム変換を項書換えシステムに基づく計算モデルで実現している。プログラム変換システムに与えられた入力仕様は項書換え規則によって書き換えが行われ、最終的にプログラムに変換される。本稿では、項書換え規則を従来LISP等で実現されていた間接実行方式と異なる。項書換えシステムに特化したデータ構造を持つ直接実行可能なCプログラムにコンパイルし実行する処理系の開発を行った。直接実行方式による実現の結果、従来の実現に比べ、項書換えシステムに特化したデータ構造の記述を行なうことができ、高速に項書換えシステムを実行することが可能になると共に、実行時の高速化手法を用いることにより、更に大幅に書き換え速度を向上することができた。以下SOFTEX/Sシステムの基盤となる多ソート項書換えシステムについて述べ、項書換え規則を各関数記号毎にC言語の関数にコンパイルする書き換え規則コンパイラについて説明する。また書き換え実行時の高速化手法として、書き換え対象の中から書き換え可能な部分を選択することにより高速化をおこなう構成子マーキング手法について検討・評価を行なったので報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

ソフトウェア自動合成シェルSOFTEX/S(3) : 項書換えシステムの直接実行方式とその高速化

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