クライアント/サーバモデルに基づくビデオ通信機構の開発(2)

概要

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ワークステーション(WS)の業界標準グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)は、Xウインドウである。また、近年、コンピュータ業界ではWSのマルチメディア化を各社、各大学が競って開発している。そのマルチメディア化の中でもビデオ表示に重点が置かれている。そこで、それらXとビデオ表示を早期から統合化し、Xコンソーシアムに提案し改定されてきたMinimal Video Extension to X(MVEX)に我々は着目した。また、WS上へのディジタルビデオ表示は多量のデータ量を必要とし、その処理や通信は、従来技術では非常に因難を究めている。しかし、現在の通信技術、データ圧縮技術の発達と標準化によりビデオを異機種間で通信する環境が整い、ビデオ表示するだけではなく通信することが可能となった。従って、WSに直接接続されたメディアを表示する機能のみで、ビデオ通信をする機能を持たないMVEXでは対応不可能となった。そこで、我々はMVEXにビデオ通信のためのウインドウ表示機能を拡張したMVEX+、通信、圧縮/伸長制御を行なうビデオサーバを開発した。本稿では、そのMVEX+について、設計条件と実現方式、拡張機能、ソフトウェア(S/W)構成を中心に述べる。
1993-03-01