2値文書画像の符号化方式
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概要
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ワークステーションにおいて文書検索をする場合、ディスプレイ上で検索をし、必要に応じてそれを、プリンタに出力する必要がある。イメージリーダから入力された文書画像は、2値のビットマップとして保存され、メモリの節約のために画像符号により、1/10〜1/30程度に圧縮され保存される。文書画像は、検索後にプリンタ出力できるように、プリンタの解像度(16ドット/ミリ)の画像を符号圧縮し保存される。画像検索をするためには、ディスプレイの解像度(4ドット/ミリ)の検索用画像を得る必要があり、従来の方法では、16ドット/ミリの復号化処理をし、それを解像度変換して、4ドット/ミリの文書画像を得るか、もしくは、ディスプレイ出力用の画像符号化データを別に持っていた。今回提案するHL(Hierachical Line)符号は、16ドット/ミリの2値文書画像の符号化データの中に4ドット/ミリの文書画像の符号化データを合わせ持ち、ディスプレイ上での検索時には、4ドット/ミリの文書画像を、必要に応じて16ドット/ミリの文書画像を復号化しプリンタに出力し、利用することができる。また、文書画像特有のパターンに着目し4ドット×4ドットの矩形単位に良質近似することにより、雑音除去の効果を持つ。以下では、HL符号の構造、MOLD理論、画質近似、圧縮率について述べる。評価に使用する画像を、表1に示す。4枚のテスト画像にNo.1〜4のナンバを付けて使用する。画像データは、256階調データであり、これを2値化して利用している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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