UNIXワークステーションにおけるディスク・アクセス特性とディスク・キャッシュの考察
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概要
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高度の応答性を要求されるワークステーションにとってディスク製置と主記憶装置のアクセス時間のギャップを克服することは重要な課題である.この課題の解決策の1つとしてディスクキャッシュが挙げられる.筆者らはUNIXワークステーションの性能向上を目指して,ディスクキャッシュの導入を図るため,以下の実験を行った.ディスクアクセス特性をディスクI/Oトレースデータから分析し,さらにこのトレースデータを基にディスクキャッシュによる効果をシミュレーションを用いて予測した.次にこの結果を用いて,ディスクキャッシュの仕様を確定し,その仕様に基づきディスクキャッシュをインプリメントし,実測により性能評価を行った。以上の実験結果から,シミュレーションによる予測が実測に良く一致すること,ディスクキャッシュによりディスクI/O時間を約半分に短縮できることが確かめられた.さらに,Read/Write比,順アクセスの占める割合,平均ディスクI/O時間等のディスクアクセス特性,最適なディスクキャッシュ方式,現行システムの問題点などが明らかになった.これらのことは他のワークステーション,UNIXシステムに対しても有益であると思われる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-06-15
著者
-
渡辺 治
三菱電機照明
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渡辺 治
三菱電機(株)関係会社事業推進本部
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志賀 稔
三菱電機(株)情報技術総合研究所
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風間 成介
三菱電機(株)
-
畑下 豊仁
三菱電機(株)情報電子研究所
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畑下 豊仁
三菱電機(株)
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志賀 稔
三菱電機 情報技総研
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渡辺 治
三菱電機(株)情報電子研究所
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