重なり線図形識別における補完生起要因の有意性に関する検討
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概要
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面と面が重なって知覚される図形において,後ろ側の面の見えない部分を補う視覚機能を補完(非感性的完結化)と言う.従来心理学において,対象図形に補完が生じることを前提とした上で,どの様に補完が行われるかを説明する研究が行われてきた.一方,重なりを持つ図形を工学的に自動識別する場合,まず問題となるのは,入力図形に補完が生ずるか否かを如何にして判断するか,ということである.この点に関する研究例は見当たらない.そこで我々は,補完生起要因と考えられるいくつかの基準を提案し,重なりを持つ線図形の自動識別のための指針を与えた.本論文では,心理実験の結果をもとに,それらの要因について定量的な検討を行った結果を報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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