分散アクセスサービス機能XDM/DFにおけるコミットメント制御最適化の一考察

概要

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XDM分散機能は、大型計算機同志の水平分散システムを実現するものであり、複数ノードにまたがたデータをアクセスした際の同期処理を2フェーズコミット方式によって行い、データの一貫性を保証している。2フェーズコミット方式は同期処理を2つの処理フェーズに分割し、コミット保証処理(第1フェーズ)で同期の確証を得て、各ノードのデータ資源群全てが同期が行えるか否かの確認を行い、コミット処理(第2フェーズ)で同期の完了を達成するものであり、各フェーズでシステム間の交信が必要となっていた。この様に、2フェーズコミット方式は、交信回数の削減の点について配慮がなされておらず、遠隔地のデータへのトランザクション回数が増加すると、トランザクション処理時間も長くなり、各ノードのデータ資源群の専有時間も長くなる為、他の処理に対し弊害となる点が問題であった。そこで各ノードのデータの一貫性を損なうことなく、交信回数の削減を考慮したコミットメント制御ついて考察する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16