メタ定義データ合成によるディクショナリ構築方式の提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大規模化・複合化した計算機システムの大量な定義データの管理負担を軽減するため、システム全体の定義データを一元管理するディクショナリへの期待が高い。従来、DB/DCシステムの定義データ、特に、数万個に及ぶデータ項目を専門に管理するデータディクショナリが実現されてきた。その管理対象をユーザシステム全般に渡って管理していこうとする考えは、ISOにおいて標準化中のRMDM(Reference Model of Data Model)やIRDS(Information Resource Dictionary System)の規格案の中でいわれている。IRDSは定義データを管理するディクショナリに加え、ディクショナリ構造を定義したメタ定義データを管理するメタディクショナリを持ち、柔軟なディクショナリ構造をとれる仕様となっている。ところで、ユーザシステムは、メーカ提供の種々のプログラム、例えば、OS、DB/DC、システム開発支援等から構成され、個々に、その動作方法を規定する定義データを必要とする。ユーザシステムを構築するプログラム群の多様性からディクショナリで管理する定義データの種類も変動する。これに追随してメタ定義データをいかに提供し、収集し、ディクショナリ構造に反映させるかは、IRDS規格の範囲外である。本稿では、このインプリメンタ任せのディクショナリ構築方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
-
田中 和明
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
-
高橋 典幸
(株)日立製作所・ソフトウェア工場
-
金居 貞三郎
(株)日立製作所・システム開発研究所
-
秋葉 俊夫
(株)日立製作所・ソフトウェア工場
-
金居 貞三郎
(株)日立製作所 システム開発研究所
-
秋葉 俊夫
日立
-
高橋 典幸
(株)日立製作所
関連論文
- データディクショナリ/ディレクトリを有する構造型データベースシステムにおけるDBアクセスの一手法
- COBOLのデータベース機能
- メタ定義データ合成によるディクショナリ構築方式の提案
- 4.分散オブジェクト環境における部品組立型ソフトウェア開発の実証実験(ソフトウェアCALS実証実験報告, いよいよ実用化へ)
- シーン単位の映像ハンドリングに基づく映像粗編集方式
- OODBによるIRDSの実現方式の分析評価
- ファジー論理を用いたファイル配置制御方式の提案
- ISO IRDSのCACEへの適用に関する一考案
- 統合ストーレジ管理におけるボリューム選択方式
- DB回復情報の一元管理によるDB回復支援方式の提案
- シーン単位の映像ハンドリングに基づく映像検索の一方式
- ディクショナリ統合情報編集方式の提案