COBOLのデータベース機能
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概要
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データベースシステムの大規模化、複雑化に伴い、データベースを利用するユーザプログラムも拡大、複雑になってきており、より整った開発体制が望まれている。その中でも、COBOL言語に対する要望は高い。しかしながら、そのCOBOLのデータベース機能は、従来から次のような問題点があった。(1)標準的なデータベース仕様として、CODASYL COBOLの仕様が存在しているが、これ自身規格化されていないため、現実には、処理系により様々な仕様があり、統一がとれていない。(2)プリプロセッサなどでのサポ-トが多いため、デバッグツールなどの開発支援ツールの使用が困難である。また、コンパイル中に十分なエラーチェックができず、実行時でしか発見できないエラーが多くある。これらの問題点を解決するため、日立VOS3 COBOLでは、CODASYLとANS(案)のデータベース機能を参考にし、COBOLデータベース機能をサポートした。本報では、COBOLデータベース機能の標準仕様について説明しながら、日立VOS3 COBOLのデ-タベース機能の特徴について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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田中 和明
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
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横山 一郎
(株)日立製作所ソフトウエア工場
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田中 和明
日立製作所 システム開発研究所
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横山 一郎
日立製作所 ソフトウェア工場
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鈴木 英輔
日立製作所 ソフトウェア工場
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床分 真一
日立製作所 ソフトウェア工場
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