人間の言語理解過程のモデルに基づく形態素解析システムの評価

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概要

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最近の自然言語処理技術の進展にはまことにめざましいものがあり、ワードプロセッサの普及、自動翻訳機の商品化等、まさに実用化の域に達しつつあるように見受けられる。しかしながら、現時点では機械の言語処理能力と人間のそれとの間には、なお大きな隔たりがある。その一因は、従来の自然言語処理の研究が人間の言語処理過程を充分に理解することなしに進められてきたことによる。筆者らはこのような見地から、人間における言語処理過程を実験心理学的に解明しモデル化するとともに、この知見に基づく自然言語処理システムの構築を行ってきた[1-3]。本稿では、このうち人間の言語処理過程のモデルに基づく形態素解析処理システムの評価と、人間の言語処理過程の知見を利用することの有効性の結果について述べる。なお、以下で評価する形態素解析システムの詳細は参考文献[3]を参照のこと。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16

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