協調型スケジューリング・システムにおけるヒューリスティック・ルールの役割について
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概要
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我々は、実用的なスケジューリング・システムを構築するための枠組みとして、協調型スケジューリング[1]を提唱し、その考え方に基づいて、製鋼工程用[2]、プリント基板組立てライン用[3]のスケジューリング・システムを実際に構築することにより、その有効性を検証している。協調型スケジューリング・システムは、(1)スケジューリングの結果等を格納する、スケジュール・データベース、(2)基本的な制約を満たしたスケジュールを高速に立案する、スケジューリング・エンジン、(3)高度なスケジューリング上の専門知識を表現する、ヒューリスティック・ルール、(4)スケジューリング担当者に、WYSIWYGなスケジューリング環境を提供する、ユーザー・インターフェイスの4つの部分から構成される。協調型スケジューリングの利点のひとつとして、ルールが全くない状態でもスケジューリングの専門家のスケジューリング作業を手助けする『スケジュール・エディター』としての機能を持っており、その状態から、専門知識を徐々にルールとして組みこんでいくことによって、『スケジューリング・エキスパート・システム』をインクリメンタルに構築していくことが可能であることがあげられる。本報告では、このヒューリスティック・ルールに、どのような知識を抽出し、利用していけばよいかについて考察する。また、[3]のシステムを例にとり、その実例について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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