属性文法を基にした制御系向け階層型プログラミング(2)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
操作的仕様の枠組みの中では、記述された仕様に対して定めた制御ルールが設計者の意図通りに動作するか、記述された動作仕様が制御ルールに反した記述になっていないか、などの検証が必要である。ペトリネットは、制御システムにおいて特徴的な非同期・並行動作・競合等を表現でき、また検証・性能評価などの解析やシミュレーションも可能な数学モデルであることから、制御システムの記述や検証に有用なモデルのひとつとされている。しかし、ペトリネットはある事象とある遷移との間の関係(アーク)を単位としたモデル構築を行うことが多いため、作業がしばしば繁雑になってしまう。そこで我々は、提案する実行可能な仕様記述における状態遷移や操作手順の記述から階層ペトリネットを自動生成する。そして生成されたペトリネットに対して動作検証を行い、操作手順における状態遷移上の矛盾や、条件の考慮洩れの可能性の発見を支援する環境を実現した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
-
中川 裕之
キヤノンソフトウェア株式会社システム研究所
-
冨樫 陽太
キャノンソフトウェア株式会社システム研究所
-
白倉 隆雄
キヤノンソフトウェア株式会社システム研究所
-
白倉 隆雄
キャノンソフトウェア株式会社 システム研究所
-
中川 裕之
キャノンソフトウェア株式会社 システム研究所
関連論文
- 拡張1パス型属性文法に基づくコンパイラ生成系の実現
- 属性文法を基にした制御系向け仕様記述のビジュアル化
- 属性文法を基にした制御系向け階層型プログラミング(3)
- 拡張1パス型属性文法によるコンパイラ生成系の実現
- 属性文法を基にした制御系向け階層型プログラミング(2)
- 属性文法を基にした制御系向け階層型プログラミング(1)
- オブジェクト図とペトリネットを用いたシステムの表現方法の提案