B-スプライン曲線の階層化のための再パラメータ化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多数の点からなる計測データを補間する曲線は、複雑で歪みを含む形状をもつことが多い。このような曲線を所望の形状に近づけるためには,平滑化処理や、形状を整えるための変形処理が必要になる。これらの処理を統一的に扱うための方法として、B-スプライン曲線の階層化が試みられている。階層化された曲線で細部の形状を省略すれば平滑化になり,曲線の階層を選択することで変形対象の範囲を変えることができるためである。最近、ウェーブレット変換を応用したフィルタバンクを用いて、曲線のデータ量を増やさず高速に階層化を行なう手法が提案された。階層化の結果得られる多重解像度曲線では,各階層の曲線の形状が似通っていると都合がよい。似通っていれば,平滑化では細部の形状を省略でき,変形処理では曲線全体の形状に及ぼす影響が容易に予測できるからである。しかし,上記の手法では各階層の曲線形状が似通っていることが保証できない。本研究では、曲線の形状を維持したまま,曲率が大きい部分に制御点を集中させる再パラメータ化を行なうことで,多重解像度曲線の各階層の曲線形状を互いに似たものにする手法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
関連論文
- アプリケーション共有のための操作情報制御
- 多重解像度解析を用いた数値データ補間
- B-スプライン曲線の階層化のための再パラメータ化
- ウェーブレット分解を用いたB-スプライン曲線/曲面の階層化方式
- B-スプライン曲線の階層化の一手法